neige, tigre, crevette. 

日々徒然なるままに。

No title.

 

3月3日。

Travis Japanの無期限米国留学が決まった。

 

インスタライブするよ!と告知があり、

トラジャ全員がとらまるで絶対見てね!

と告知する仰々しさ、

重大発表と銘打たれたハッシュタグ

 

ネットニュースや事務所のHPではなく、

本人たちの口から生放送での発表

 

絶対ただ事じゃないと思った。

 

昨年に引き続き全国ツアー?

もしかしてデビュー?

新しい舞台?

7人でドラマ出演?

 

想定していたのはすべて

「国内」

での活動の発表だった。

 

蓋を開けてみれば

「米国留学」と言う

 

「海外」での挑戦。

 

宮近さんからその言葉を聞いた時、

一瞬頭が真っ白になった。

 

頭が真っ白になるなんて経験は

今までの人生で経験したことがなくて、

とにかく理解が追いつかなくて、

日本語で話しているはずなのに

どこか遠い宇宙の言語のようにも聞こえて

とにかく気持ちの整理がつかなかった。

 

そんなわたしを置いてきぼりにするように

進んで行くインスタライブ。

画面の中の7人は文字通り輝く笑顔で、

明るい未来に向かって希望を抱いていた。

 

展開の早さについていけない自分と、

先へ先へと進もうとしているTravis Japan

 

その間に生まれてしまった差が

今の自分のなんとも言えない

モヤモヤとした感情なのだと思う。

 

木曜の夜のインスタライブで

翌日からは金沢旅行が控えていたけれど

翌日以降のことは何も考えられなくて

中身の入っていないスーツケースを横目に

ひたすらにトラジャの歌を聴きながら

Twitterで似たような感情を抱いた

トラジャ担の言葉を見つめていた。

 

ここ数年で一番感情が沈んだと思う。

けれどどうしてこんなにも己の感情が

沈んでいるのかすらわかっていなかった。

 

わたしは常日頃からトラジャには

ずっとアメリカやヨーロッパに行って

パフォーマンス力を磨いて欲しいと願っていたのに

実際それが現実となって発表されると

どうしてこんな気持ちを抱いてしまったのか。

 

Travis Japanが世界をまたにかける

最高のアーティストになることを

願って応援していたのに、

Travis Japanを応援していくうちに

彼らが国内でツアーや舞台で活動して、

手が届く範囲にいることを望んでいた自分が

自分の知らないところで生まれていたのかもしれない。

 

あとは米国留学の期間が無期限で

いつ帰ってくるのか?

帰ってこないのでは?

という不安。

きっとマイナスの感情の大部分は

ここなんじゃないかと気づいた。

 

彼らは、

「待っていて」

「置いていかない」

「一緒に歩んでいきたい」

と言ってくれるけど、

 

無期限の留学という言葉の中には

帰ってこないかもしれないという

可能性だって0じゃないって意味が

含まれてしまっていると思う。

 

日本に必ず帰ってくる。

ただいまを言ってくれる。

そんな保証が自分は欲しかったのかもしれない。

 

 

2022年は寅の年、

勝負の年だからと、

たくさんの期待を抱いていた。

 

彼らはその期待に応える形で

米国留学という道を設定したけれど、

無期限という言葉は2022年以降まで

留学が伸びる可能性を含んでしまう。

 

22年が勝負の年なのに

22年に結果を残せなかったらどうなるの?

 

明確な目標を定めないまま

向こうに飛ぶだけ飛んで

何か成果を残せるのだろうか?

 

WODに出場して

自分たちがどこまで世界に通用するのか

不安や期待を抱いて飛ぶんだろうけど

明確な目標をもっと見せて欲しかった。

 

目標はどれだけビッグでもいい。

夢物語だって言われたっていい。

なんでもいいから具体的な目標を見せて欲しかった。

 

この目標を達成できたら

日本に帰ってくるよ!

というのを教えて欲しいと思ってしまった。

 

もちろんアイドル人生にゴールなんてない。

どこがゴールなのかもわからない。

それはわかっているし、

安易にゴールを設定してほしくないとも思う。

 

でも目標はゴール=最終到達点じゃなくて

節々のセーブポイントだと思っているから

 

ゲームだって

こまめにセーブを繰り返しながら

成果を保存しながら

最終到達点に近づいて行くものでしょう?

 

そのセーブポイントを教えて欲しかった。

 

セーブしないでだらだらと進めていたら

いつかセーブを忘れて

これまで積み上げてきたものが

全て崩壊してしまうかもしれない。

 

WODの優勝でもいいし、

英語をどれくらい喋れるようになる、

ダンス大会に何個出場する、

でもなんでもいい。

 

 

デビューだって言ってしまえば

通過点の1つにすぎない。

 

その先の見えないゴールに向かって

突き進んで行くための

通過点の1つだ。

 

通過点がクリアになることで

その目標に向かって頑張る彼らを

応援することができる。

 

応援の原動力の1つになる。

 

応援の原動力は多ければ多いほどいい。

 

 

自分が描いていた彼らの未来と

彼らが描いている彼らの未来は

絶対同じものではない、

彼らには彼らにしかわからない

なりたい自分がいて、

やりたいことがある。

 

自分が描いていた未来と違うからって

否定したくはないけれど、

ほんの少しだけ、少しだけ

気持ちの距離感がわからなくなったよね。

 

でも今は少し離れてしまっても

もしかしたら数年後には

また変わってくるかもしれない。

 

彼らがどんな選択をしたとしても

私たちにできることは背中を支えて

応援し続けることなのかなあ。

 

彼らが本当に彼らの意思で決めたならね!

 

漠然とした未来に足を踏み入れるのは

とても勇気がいることで、

 

最初の一歩なんて緊張なんて言葉じゃ

言い表せないと思う。

 

実際足を踏み出すのは

私たちじゃなくてトラジャ自身。

 

私たちが抱いている漠然とした不安より

彼らの方がもっと重く考えているかもしれない。

 

知らない土地にたった7人で投げ出されるのも

不安材料だと思う。

 

そんな時に彼らの支えになれる

そんなファンでいたいなあ。

 

彼らが日本で待っているファンを思って

向こうで頑張って欲しいな。

 

と思いました。

 

 

なんとか荷物を詰めて、

2泊3日の金沢旅行を終えて、

今自宅に帰ってきて

改めてトラジャのことを考えると

大きな才能をその身に宿す最高の7人が

こんな小さな島国だけで終わってほしくない

という気持ちが改めて強くなってきた自分もいる。

 

でも彼らがもっともっと遠い存在になってしまったら

寂しい自分もいる。

 

己の中に2つの矛盾を抱えて、

うまく消化できない問題を

彼らがアメリカに経つ前に消化して

笑顔で

「行ってらっしゃい」

と送り出せるように、

 

彼らが修行を終えたときに

笑顔で

「お疲れ様。アメリカは楽しかった?」

と迎えられるように。

 

 

まだ気持ちを完全に消化するには

もう少し時間が必要だろうけれど…。

 

10年後くらいに

大きくなった彼らと一緒に

このブログを読んで

この時はこんなことを考えていたなあ

なんて明るい世界の中で笑っていられたらいいな。

 

 

おわり。